直接原価計算(Ⅱ)の学習内容は、損益分岐点分析がメインになります。
損益分岐点は、文字どおり損でも益でもない分岐点、売上高と費用合計が一致する点です。
解き方は、公式が暗記できる方は、公式を覚えられれば良いと思いますが、私は、暗記が苦手なので、2級を学習していた頃に、下のような図を描いて考えていました。
ちなみに、同図は、中小企業診断士のテキスト等にも掲載されていますので、覚えておかれると良いかも…。
損益分岐点分析は、中小企業診断士試験の得手不得手の分かれる分野のようです。
診断士のテキストは、変動費と固定費が上下逆に描かれているようですが、私は、自分で考えたこの図のほうが、自分で分かりやすいので、学生にもこの図で説明していました。
学生の気遣いか、診断士の先生の説明より分かりやすいと言ってくれていたし…。(;^_^A
販売個数0でも、固定費は掛かり、その固定費の上に、販売数に応じた変動費が乗っかるという感じのとらえ方です。
上下逆の場合は、売上高線と平行に変動費線を描く感じです。
変動費線も45度の傾きで描いてくだされば、売上高線の上に平行に乗っかる感じになります。
下の図は、売上高線も45度になっていないけど、正確には45度になりますね。(;^_^A
損益分岐点分析は、他にも、様々な試験に登場して来ます。
企業にとって、それほど重要ということですよね。
比較的最近受験した試験では、FP試験とか、ビジネス会計検定とかにも出題されました。
ちなみに、原価計算初級でも出題されますので、画面下部のサイトマップから初級の履歴を辿ってくだされば、初級でも説明しています。
この原価計算初級の試験は、2級の導入としてなかなか良いですよ。(同じ日商です)
今、自分で探してみましたが、2023/02/23などに、テキストっぽく書いているようですので、よろしかったら、ご参照ください。(初級の内容です)
21 直接原価計算Ⅱ(P.130~131)
問題21-1
【図の描き方】
- X軸とY軸を描きます。
- X軸に平行に適当な位置で横線を描きます。
-
X軸と2の線までの分が固定費になります。
(売上個数が0個でも5,000個でも一定額が固定的に発生する) -
0個の地点から基準になる線までの斜め線を描きます。
(青い線で描いた分で売上高線になります) -
0個と固定費線が交わる位置から斜め線を描きます。
(赤い線で描いた分で変動費線になります。 -
この青い線(売上高線)と赤い線(固定費と変動費をの合計)が交わる地点が
「損益分岐点」になります。
この図をご覧いただくとお分かりかと思いますが、損益分岐点は次のようになります。
1,200円×(かける)X個(売上高線)=600円×(かける)X個+2,460,000(費用線)
売上高:1,200X
費用合計:600X+2,460,000
これを解けば、X個が求められますね。
1,200X=600X+2,460,000
600X=2,460,000
X=4,100
つまり、4,100個販売した地点が、損も益も出ない地点になり、それ以上1個でも多ければ、利益が出て、1個でも少なければ損失が出ることになります。
設問1(損益分岐点での数量及び売上高)
販売量:X=4,100個
売上高:Y=1,200×4,100=4,920,000円
設問2(目標営業利益を達成するための数量及び売上高)
目標利益を固定費に加算して計算します。
売上高1,200X=変動費600X+固定費2,460,000+目標利益1,080,000
600X=3,540,000
販売量:X=3,540,000÷600=5,900個
売上高:Y=1,200×5,900=7,080,000円
設問3(目標営業利益率25%の数量及び売上高)
上記同様に、目標利益を固定費に加算して計算します。
売上高1,200X=変動費600X+固定費2,460,000+目標利益1,200X×(かける)0.25
300X=2,460,000
販売量:X=2,460,000÷300=8,200個
売上高:Y=1,200×8,200=9,840,000円
設問4(安全余裕率)
予想売上高から損益分岐点売上高を控除した残額が安全余裕額になります。
要は、それだけ余裕があったことになりますもんね。
安全余裕率は、その安全余裕額と売上高との比率になります。
予想売上高6,000,000-損益分岐点売上高4,920,000=1,080,000
1,080,000÷6,000,000=0.18→18%
問題21-2
21-1を少しアレンジした問題ですね。
売上高:500X
固定費:1,500,000(30×10,000+1,200,000)
変動費:300X((150+120+20+10)×個数)
これを問題21-1のように図に書き込んでいただくと設問1と2は、求められるかと思います。
設問3(販売単価600円の場合)
600X=300X+1,500,000
300X=1,500,000
販売量:X=1,500,000÷300=5,000個
売上高:Y=600×5,000=3,000,000円
問題4(販売単価600円、目標営業利益600,000円の場合)
600X=300X+1,500,000+600,000
300X=2,100,000
販売量:X=2,100,000÷300=7,000個
売上高:Y=600×7,000=4,200,000円
お教室様のお声より(青文字がお教室様)
メールを開くのがいつも遅くなり、お返事も遅くてすみません。
テキストの購入量が少ない私が何を言う権利があるか、、と思いますが(;^_^
私のところは学習が多岐に渡りますので、どこからでも全然問題ありません。
とりあえずスマホとしましたが、特に、ということでもありません。
今のところなんとかなっております(^^)
たくさんの生徒さんがいらっしゃるお教室を優先してあげてください。
ご利用くださる量の多寡などは全く関係がありません。
他にも同じようなことを思っておられるお教室様がありましたら、遠慮なくご希望をお知らせください。
最終的には、ご希望の多いものから順に進める予定ですので、1票でも多いほうが…。(;^_^A
いつもお世話になっております。
iPhone対応のアプリのテキストがあるとありがたいです。
大変恐縮ですが、かねてご案内をさせていただきましたように、iPhone対応のテキストの制作は中止させていただきました。
Well Balance様のテキストをご利用いただければと思います。
弊社の場合、2~3名で回してチェックさせていただきます。(チェック用のスマホも提供)
Androidスマホは、Versionが上がっても、1台の価格がお安いので、次々と買い替えて行けますが、iPhoneは1台の価格が高く、そうも行きません。(;^_^A
弊社では、過去に約1,000名の方にスマホやタブレットの講習をご受講いただいたかと思いますが、その大半(約95%)がAndroidユーザー様で。iOSは単発で知りたいことだけ聞いて行かれるという方が多かったのです。
(1,000名の中には外部講習も含みます。iPadの外部講習もしていたので90%程度かも)
弊社のような講座を開講してくださったお教室様も、やはり、OSを指定せずに募集を掛けたところ、同じような割合だったとおっしゃっていました。
1,000名でその比率を考えますと、他も同様だと思われますので、高額なiPhoneを次々買い替えていくのはどうなんだろう?と感じます。
先生が最初にiPhoneをお使いの場合、iPhoneをおススメになられることが多いようですが、一度、OSを指定せずに募集を掛けてみられては如何でしょうか?
たぶん、同じような傾向になるのでは?と感じます。
iPhoneは、友だちが使っているからという理由等で若い方の利用が多いのですが、シニア世代の方は、使えるかどうかわからないし、いきなり高額なものに手を出すのもって感じで、安いAndroid(と言っても、今はiOSに負けない性能)にされる方が多いようです。
初めて手にされる生徒さんは、20,000~30,000円の機種で十分と思います。
機種が20,000~30,000円で購入でき、通信費が月額1,000円程度で、受講料も月1回ならそんなにご負担にならないので、喜んでいただけると思います。
ちなみに、最新のiOSに対応できないので、無責任に制作を続けさせていただくのは申し訳ないので、中止させていただきましたが、ほぼ、どのアプリも両OS対応のものを選んで、制作させていただいております。
スマホ&タブレットカテゴリを見直しましたが、以下の3種類以外は両OSにあるアプリです。
先生が、少しテキストを予習しておいてくだされば、何とかご対応可能かと…。
- Android入門編
- Android基本操作編
- ホームアプリでスマホを便利に!
その他、具体的なご要望も多く頂戴しており、ありがとうございます。
非常に参考になります。(#^.^#)
スタッフと相談して、優先順位を決めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
第5週は、お休みにされているお教室様も多いかと思いますので、もう少しご返事をお待ちしますね。
ちなみに、ご返事がまとまるまでですが、現在の進捗状況は次のとおりです。
入門編と基本操作編は、初めての方が使われるので、頻度を高くしております。
- インスタグラム(改訂終了・チェック中)→1ヶ月程前のご要望により
- Android基本操作編(改訂終了・チェック中)
-
Android入門編(改訂中)
QWERTY配列では、シニアの方には、スマホの小さい画面で見づらいということで、
文字入力の部分を携帯配列にも対応するように変更中! - エクセル上級(1)Win11版(制作終了・チェック中)
- エクセル上級(2)Win11版(制作中)
エクセルのご希望は少なくて、今現在は、ネット関連のご要望が多かったので、取り敢えず、エクセル上級を保留にして、ネット関連の改訂に入る予定です。
(一部無くなったサービス等がある)
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