19 標準原価計算Ⅱ(P.117)
問題19-6
製造間接費の差異分析になります。
製造間接費の分析は、公式法変動予算と固定予算があり、本問は、公式法変動予算によるとの指示があります。
公式法変動予算のほうがより詳しく分析できることから、本試験もこちらの出題が多いです。
公式法変動予算による製造間接費の差異分析は、次の図を描いて計算します。
材料費や労務費の分析同様に、必ず、標準を内側及び下側に記載し、実際を外側及び上側に記載します。
描き方の手順を図の下に書いていますので、一度、手順と図を見ながら、手を動かしてみてください。
- 先ず、X軸とY軸を描きます
- X軸に平行に適当な位置で変動費と固定費を区切る横線を入れます。
-
その線から上は、画像のように右上がりの線(変動費線)を
その線から下は、画像のように右下がりの線(固定費線)を描きます。 -
次に、Y軸に平行に縦に3本の線を引きます。
真ん中の線は、金額に関係なく、一番高い位置まで描きます。 - 一番左の線の下部に「標準時間(ヒ)」をメモします。(慣れてきたら数値のみで可)
- 真ん中の線の下部に「実際時間(ジ)」をメモします。(同上)
-
一番右の線の下部に「基準時間(キ)」をメモします。(同上)
順番の覚え方として、商業高校の生徒さんは「ヒジキ」と教えられているようです。
先生にも寄るかも…。 - 真ん中の線の上部に「実際額」を記入します。
- 実際額と変動費線が交わる位置までの部分に「ヨ」とメモします。(予算差異)
- 標準線と実際線がぶつかる位置までX軸に平行な線を描きます。
- 上で描いた線と変動費線が交わる位置までの部分に「ノ」とメモします。(能率差異)
-
同様に、上で描いた線と固定費線が交わる位置までの部分にも「ノ」とメモします。
(能率差異) -
実際線の下部から固定費線が交わる位置までの部分に「ソ」とメモします。
(操業度差異)
ちなみに、固定予算は、問題が出てきたときに詳しく解説を書かせていただきますが、
固定予算の図では、上からヨソノ(他所の)って覚えます。
公式法変動予算の場合は、ヨノソです。(;^_^A→正確にはヨノノソだけど…。
- 上部(変動費線)の傾きに変動比率をメモします。
- 下部(固定費線)の傾きに固定比率をメモします。
- 基準線の上部と下部に「変動費」と「固定費」をメモします。
これで、図は完成です。
必ずしも、全ての数字を入れる必要はないので、問題文を読みながら、順に分かるところから入れて行きましょう。
- 資料1は後回しにします。
- 資料2から、変動比率に600とメモ
- 資料2から、固定費の欄に2,800,000とメモ
- 資料2から、基準時間に7,000とメモ
- 資料3も後回しにします。
- 資料4から、実際額に6,720,000、実際時間に6,400とメモ
ここまでメモすると、
- 基準操業度での変動費は600×7,000=4,200,000(これは、書かなくてもOK)
- 固定比率は2,800,000÷7,000=400と分かります。
資料3から、当月の換算投入量1,300を求めます。
これと、資料1により、標準時間は5時間×1,300=6,500と求められます。
- 上記より標準時間に6,500とメモ
これで、全てのデータが分かったので、分析が始められます。
計算をする場合は、大きい小さいに関わらず、材料費や労務費同様に下から上を引きます。
-
予算差異
変動比率600円の傾きで、X軸が6,400時間までの分と固定費を足した金額が下の線
上の線は実際額→必ず、下から上を引く
(600×6,400+2,800,000)-6,720,000=-80,000 -
能率差異
変動費も固定費も、それぞれの比率に標準時間と実際時間の差を掛けた金額
必ず、内側から外側を引く
本問は変動費部分と固定費部分に分ける指示がないのでまとめて計算します。
(600+400)×(6,500-6,400)
=100,000
-
操業度差異
固定比率に実際時間と基準時間の差を掛けた金額
同様に、必ず、内側から外側を引く
400×(6,400-7,000)=-240,000 - 総差異:-80,000+100,000-240,000=-220,000
予定よりかなり早く進んでいる(6/1分まで終了)ので、この1問だけにしておきます。
図の描き方をしっかり覚えていただきたいので、同じ問題を繰り返していただくと良いかと思います。
Google Search Console(今日は画像サイズ)
今日は、サーチコンソール君が、「読込速度が遅いページがある」と、4年も前のブログの日を言って来ました。
画像にあるように、LCP(Largest Contentful Paint)の問題があるということで、2019年に書いたブログが指摘されました。(;^_^A
1ページ2.5秒以内に表示すべきところを3.7秒掛ったそうです。
見たところ、大きな画像はなかったのですが、念のために、画像を小さくしてみました。
これで、しばらくすると検証結果が届きます。
もちろん、表示が遅いと訪問者が避けますよね。
私もそういうタイプです。(;^_^A
ということで、これも、SEO絡みのお話でした。
お教室様へのご案内
大変遅くなりましたが、ショート動画コンテストの結果がまとまりました。
明日、発表させていただきますので、よろしかったら、ご覧ください。
最優秀賞の方の作品は、「これ、本当にマジストで作られたの?」と思うほど、素晴らしい仕上がりでした。
「よろしかったら」ではなく、「是非、是非」、ご覧ください。
本日から予告させていただきました。(^^)v
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