記事担当:野田
◆ランサムウェアとは?
ランサムウェアというのをご存知でしょうか。
去年ごろから、特に流行りだしたコンピューターウィルスです。
日本語では「身代金脅迫型ウイルス」と呼ばれています。
感染すると、端末を操作不能にしたり、ファイルを暗号化します。
つまり、中のデータを利用できない状態に変えてしまいます。
そして、ランサムウェアはその後、金銭を要求してきます。
パソコンを人質(人ではないですが)にして、身代金を要求してくるわけです。
「パソコンのデータが惜しくば、お金を払え」と。
ちなみに「ランサム」(Ransom)は「身代金」という意味です
しかし、相手の要求に応じたとしても、きちんと解除してくれるかどうかはわかりません。
むしろ次から次へと金銭を要求される可能性もあります。
なお、感染した場合でも要求に応じてはいけないと、セキュリティ会社は警告しています。
◆ランサムウェアの最近の状況
今年に入って、ランサムウェアについて注意喚起のニュースをよく見かけるようになりました。
今月にも、「IPA」(情報処理推進機構)が注意喚起の案内を、サイトで公開しています。
https://www.ipa.go.jp/security/topics/alert280413.html
その案内によると、ランサムウェアに関する相談が
1月は11件、2月は17件だったのが、3月には96件と急増したそうです。
相談の多くのケースが「メールの添付ファイルを開いて感染した」というものだったそうです。
なお、上記は、パソコンだけでなく、スマホも被害が発生していますので注意してください。
◆対応策
対応策は、コンピューターウィルスに対するいつもどおりのものです。
- ウィルス対策ソフトを入れておく
- 不用意に添付ファイルを開かない
- ブラウザやFlashなどのバージョンを最新のものにする
さらに、ランサムウェアの場合、感染から回復する見込みは期待薄です。
そのため、IPAでは、感染した場合は、パソコンを初期化するように促しています。
その他にも、そういった最悪のケースを考慮して、普段からこまめにファイルのバックアップを取っておくことも推奨しています。
まずは不審なアプリ、メール、サイトには近づかないのが基本です。
被害に合わないように注意しましょう。