記事担当:野田
先日から、株式会社アーテック様のロボットプログラミング講座について
ご案内をさせていただいております。
講座の詳細については、下記のブログ記事をご参照ください。
・ロボットプログラミング講座はお子様だけじゃない(2016/3/30)
↑アーテック様の教材のロボットの一例です
さて、アーテック様のホームページにも書かれてありますが
現在、プログラミング教育を国が推進しているとのことです。
具体的な施策としては、すでに平成24年から、中学の技術・家庭科でプログラミング教育が必修科目になっているそうです。
そして、今度は小学生からもプログラミング学習が検討されています。
ですが、疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「なぜ国はプログラミングを必修化までするんだ?」と。
「エンジニアだっているんだし、これまでどおり、やりたい人がやればいいのでは?」
実は、自分もちょっと不思議でしたので調べてみました。
なぜ今、プログラミングが必修化なのか。
◆世界各国でプログラミング教育が推進されている
まず、世界各国の動きを見ると、プログラミング教育が下記のように推進されています。
- イスラエル………2000年から高校で必修化。
- エストニア………2012年から小学校から高校までの20校で必修化。
- イギリス…………2014年から5~16歳で必修化。
- 韓国………………2015年から中学で課外で実施。2018年から必修化。
- オーストラリア…2016年から8~13歳で必修化。
- フィンランド……2016年から7~16歳で必修化。
これらは一部です。他の国もあります。
上記のうち、目を引くのがイスラエルで、必修化は2000年から始まっています。
そして、その結果、今ではイスラエルはIT先進国となり、
アメリカNASDAQへの上場数が米国に次ぐ2位となっているそうです。
IT教育は結果が早くに出やすい、というのも魅力だそうです。
例えば、上記にあるエストニアという国は、Skype(スカイプ)発祥の国です。
人口130万人の小国ですが、 国民の7割以上がオンラインバンキングを使うなど、国を挙げてのIT国となっています。
IT教育は経済成長において投資対効果が高いということです。
また、上記にはないアメリカですが、全米規模でプログラミング教育が広がっていて
市や州が独自に必修化しようとする動きもあるようです。
ちなみに、今週のIT関連記事で、アメリカでの子供のプログラミング学習に関する記事を2つ見かけました。
3歳児がプログラミングを学べるブロックおもちゃ「Cubetto」 ギズモート 3/30
プログラミングが学べる子ども向けロボット「Codeybot」 RBB TODAY 3/30
どちらもアメリカでの記事ですが、プログラミング学習の熱はかなり高まっているようです。
◆ 日本でもITは圧倒的な成長分野
経産省によると、ウェブビジネスの市場は、
2011年は11兆円だったのに対し、2020年には47兆円にまで伸びると予測されています。
9年間で4.5倍です。
そして、それに伴い、Web系企業の雇用者数も150万人増加すると見込まれています。
ところが今現在、エンジニアはすでに人材不足だそうです。
つまり、プログラミング教育の必修化は、
今後のエンジニア育成のために必要不可欠だということです。
日本は世界的にみると、IT教育は遅れているそうです。
エクセルやワードなどの使う側の学習はありましたが
作る側のスキルはあまり注目されてきませんでした。
日本からフェイスブック、ツイッターのような世界的なサービスが生まれないのは
そのあたりも原因の1つでないかという声もあるようです。
他にも、プログラミング教育がないと、仕事において営業や企画面など、
人を使っての解決策を模索してしまいやすいというのもあるそうです。
エクセルでも、マクロを組めば作業が極端に軽減できることがあります。
プログラミング学習をすることで、様々な分野の問題や課題を
ITで解決する力を身に着ける、ということですね。
なお、プログラミングの基礎的な教養については、子供に限らず、
いずれは大人も必要になる時代が来るという話も見かけました。
まるで、パソコンが急速に広まった時のワードやエクセルのように。
こりゃ自分もうかうかしてられないなぁと思いました。
ちょっとカタい話になってしまったでしょうか(汗
本日は以上となります。読んでいただきありがとうございました。
また来週にお会いしましょう(^^)