本日の記事は野田が担当します(^^)
現在、ワードやエクセルのテキストを2016対応に改訂しております。
2016ではワードやエクセルの標準フォントが、
それぞれ「MS明朝」「MSゴシック」から「游明朝」「游ゴシック」に変わりました。
(「游」は「ゆう」と読みます)
この「游フォント」(游書体ともいう)ですが、気になりまして少し調べてみました。
というわけで本日は、游フォントについてのお話です。
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游フォントの制作会社は?
游フォントは「字游工房」(じゆうこうぼう)という
新宿区高田馬場の会社が制作しているフォントです。
游フォントの「游」は社名から来ているんですね。
字游工房による他の代表的なフォントには「ヒラギノ」シリーズがあります。
(「ヒラギノ角ゴ」、「ヒラギノ明朝」など。
ちなみに京都の地名「柊野(ひらぎの)」が由来)
ヒラギノはiPadなどのApple製品や、高速道路の案内標識に使われています。
他にもダイナコムウェア社に提供している
「DFP」が頭につくフォントも字游工房が作ったフォントです。
(DFP隷書体、DFP麗雅宋など)
「游」という字の意味は?
游フォントの「游」という字は、「遊ぶ」という字に似ていますが
訓読みは「およぐ」となっています。
下記は「游」の字について、デジタル大辞泉からの引用です。
[音]ユウ(イウ)(漢) [訓]およぐ
1 およぐ。「游泳・游魚/回游」
2 位置を定めず水上を動き回る。「游禽 (ゆうきん) ・游弋 (ゆうよく) /浮游」
3 川の流れ。「下游・上游」
4 あそぶ。ぶらぶらする。あちこち歩く。「游士・游民」
[補説]「遊」を代用字とすることがある。
「字が游(およ)ぐ」とは、なんとも粋な社名ですね。
字の意味は他にも「足をつけずにゆらゆらと水面に浮かぶ」というのもありました。
フォントの採用や特徴について
游フォントは、ワードやエクセルでは2016から標準フォントとして採用されましたが、
実はウィンドウズとしては8.1から搭載されています。
ちなみに、ウィンドウズ7では「メイリオ」フォントが採用されていました。
「メイリオ」は、名前の由来が「明瞭」からきています。
その名のとおり明瞭でしたが、どちらかと言えば
スクリーンでの読みやすさが重視されていました。
游フォントは、スクリーンの他に印刷物などでも読みやすいフォントとされています。
特に、長文を読ませるのに適しています。電子書籍などにぴったりですね。
さらにはMac製品とWindowsでの共通フォントになったことで
インターネットでは、今後さらによく見かけるフォントになるかもしれません。
…と以上になります。
個人的には、ワードやエクセルで、このフォントを見ていると
オシャレな感じがしますね。とても見やすくなりました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは、また来週にお会いしましょう(^^)